血のペン

理解できない大きな石がこちらに向かって飛んでくる

衝動的によけようとしたらぶつかってしまった

どうしたらよいのだろう 身動きがとることができない

歌のタペストリーが頭のなかでぐるぐるとかけ回っている

ぼくはどうしたらよいのだろう 歌うべきか書くべきか

遠くでラフマニノフさんがピアノを弾いている

ODすることを戸惑った

血のペンで書き連ねる詩

明日のことを考えるのはもうやめた

伝わるためにはどうしたらいいのか

ただそれだけを考えることにした

不眠症の日々 心のなかでは

怖いことをやるのはよそう